整形外科

一般整形外科

人が動くために必要な運動器(骨・関節・筋肉・腱・靭帯および神経など)の病気やケガの診断・治療をします。
具体的には、

  • 肩こり、首・背中の痛み、寝ちがい、手足のしびれ
  • 骨粗鬆症、腰痛、ギックリ腰、椎間板ヘルニア、神経痛(坐骨神経痛)
  • 関節(肩・肘・手足・指・膝)の痛み、四十肩・五十肩、腱鞘炎
  • 打撲、骨折、脱臼、捻挫、靭帯損傷、ムチ打ち症、切り傷、すり傷
  • 交通外傷
  • 労災事故 などです。

次のような日帰り可能な小手術も行っています。
腱縫合、陥入爪、バネ指、腱鞘炎(けんしょうえん)、手・指小骨折、手根管(しゅこんかん)症候群、肘部管症候群、皮膚・皮下腫瘍、アテローム摘出などです。

大きく分けて、痛み、しびれ、腫れ、怪我 がある時は受診をお勧めします。肢体不自由・身体障害指定医としての手帳交付の為の書類作成もいたします。

スポーツ障害・外傷

スポーツによる怪我(スポーツ外傷)、長年同じスポーツを続けることによるスポーツ障害を診断、治療します。
今までに、多数のトップアスリートの診察以外に、野沢温泉村・白馬村のスキー、スノーボード外傷を1993年より毎年治療にあたってきました。また、1996年、1997年FISスキーワールドカップ白馬大会の医事責任者として参加し、SAJの公認パトロールの研修会・検定会にも講義を行っています。スポーツ選手は、スポーツ障害があっても、競技会前や、練習を継続しなければならないなどの特別なケースがあります。また、お子様などは成長も加味した治療が重要です。それぞれの状況に応じて、治療や安静が必要な場所以外のトレーニングの指導を含め、総合的な治療が今後の選手生命を大きく左右すると考えています。
心配を抱えながらスポーツをされている方はご相談ください。

湿潤療法

~キズ・熱傷(やけど)の新しい治療 (創傷の湿潤療法・潤い療法・閉鎖療法)~

当院では、すりキズ・切りキズ・熱傷(やけど)・手術後のキズを消毒ではなく、キズを乾かさないように覆うことで治す「湿潤療法」を行っています。キズ(創傷)を覆うのに皮膚保護剤を使います。
この新しい治療法は、これまでの「消毒をしてガーゼをあてる」方法に比べて、

  • 治りが早い。
  • 処置時の疼痛がない。
  • 処置の回数が少ない。
  • 創がキレイに治る(ケロイド等を残さない)。

キズにやさしい方法です。

キズを、痛まず、早く、キレイに治したい方はおこしください。
他院で皮膚移植が必要と言われた熱傷も湿潤療法で好成績を治めています。

『学校における適切な救急処置のあり方について』
台東区の公立幼稚園・小学校・中学校の保健室の先生方を対象に講義し、新しい創傷治療の普及に努めております。
2006年~
『安全の手引2009』P6,7,12,13
(財)東京都スキー連盟発行に執筆

新しい創傷治療 http://www.wound-treatment.jp/ をご覧下さい。

巻き爪(陥入爪)ワイヤー治療

当院ではワイヤーを使った巻き爪の矯正治療も行なっております。


巻き爪とは爪の端が曲がり皮膚に食い込むように変形してしまった爪です。
爪が伸びると皮膚に食い込み突き刺さるようになると痛みだけではなく、バイキンが入り込み赤くはれ痛みが増します。

従来の治療では軽症なら爪の先の部分のみ切り、また伸びたら切るを繰り返すか、度々重症化する時は局所麻酔をかけ変形している爪を部分的に短冊状に根元から切る手術法がよく行われてきました。

しかしワイヤーを用いた爪矯正による治療は、全く痛みをともないません。
爪に穴を2ヶ所あけ特殊な弾性ワイヤーを通し経過を待ちます。ちょうど歯の矯正治療と同じ原理で爪のはえぎわを開き食い込む部分をまっすぐに矯正します。6~12ヶ月程度、経過をみて調整します。

長所

痛みをともなわないで処置ができる

短所

数ヶ月の時間がかかる。
実費として、ワイヤー代 1本4200円(何回かに分けて使えます)
約1ヶ月に1度ワイヤー交換処置をおこないます。(ワイヤーによる巻き爪矯正治療)

どうぞお気軽にご相談ください。

神経ブロック療法

神経ブロック療法を誤解していませんか?

「神経をブロック」という言葉のイメージで怖いという連想をされる方が多いようですね。

注射による神経ブロックをする事によって、痛みのサイクルを変えて痛みを止めるので、今まで飲んでいた鎮痛剤も減らす事ができます。

しかも、当院では通常に使われている神経破壊薬ではなく、局所麻酔薬を使用しています。局所麻酔薬は、一時的に効くと思われがちですが、元の血行を改善したのですからそれでいいのです。しかも、副作用も少なく効果的です。注射をすると時に痛みを伴う事がありますが、他剤併用を防ぐことができます。  

体の痛み(腰痛、肩こり、膝関節痛、肘関節痛、股関節痛、手指の痛み、足のしびれ)などは年のせいだけではありません。整形外科専門医の相談・診察によって、一人一人に合った治療法があり、その中の一つに神経ブロックがあるのです。当院では、LASER,SSP,干渉波、マイクロ、ウオーターベットマッサージ器などの機器も揃えておりますので、それぞれの方に合う治療が進められると思います。痛みの原因を治療し、痛みを止めたり・鎮めたりするだけでなく再発も予防できます。

痛みをあきらめないで、少しでも早く元の生活を取り戻しましょう。

関節リウマチ

関節リウマチに対して、最近の薬物療法の進歩は従来の常識を覆すほどの進歩ですが、副作用を最小限にし、安全な治療には豊富な経験と情報が必要です。

抗TNFの抗体療法(レミケード注・エンブレル注 ・ヒュミラ注 )や抗IL-6抗体療法
(アクテムラ注)も併用し、 腫れ・痛みの軽減、関節リウマチの進行を止めたり、
治すことも可能になってきました。

関節が痛い、手足がこわばる、手足が変形しているなどを感じている方、今治療中で治療に疑問を感じている方、ご相談ください。

抗TNFの抗体療法について

平成20年9月
  『無床診療所における関節リウマチの治療(抗TNF-α療法)』
平成21年9月
  『無床診療所における関節リウマチの治療(抗TNF-α療法)-第2報』
城東リウマチ・カンファレンスの講演で多くの反響があり、翌年追加講演をしました。

骨粗鬆症

高齢者(特に女性)の腰の痛みや丸い背中などは注意が必要です。しりもちなどをつかなくても、骨粗鬆症による背骨の圧迫骨折を起こしている可能性があります。放置したり、しばらく様子をみていると、痛みはとれないばかりでなく、 腰が変形して曲がってしまいます。
“横になって安静にしていれば大丈夫!!”は立って歩けないという事です。

早く、適切な治療を受ける事をお薦めします。

骨密度(DEXA法)、血液、尿検査、レントゲン検査(場合によっては、MRI検査も)などから、骨代謝・骨粗鬆症を評価してコルセットや脊椎ギプス、ビスフォスネート製剤(ミノドロン酸)などの早く効果が出る薬や、エルカトニンなどの注射を適切に行い、痛みを残さない、変形をきたさないよう治療していきましょう。

骨折治療

当院では骨折の治療で、パルス低強度超音波を患部に当てることによって骨癒合が早まるという機械を使って、治療期間を短縮しています。それは、スポーツ選手の復帰を早めるだけではなく、一般の方でも筋力や機能の低下を最小限に抑えることができます。

骨折が早く治るということは、痛みが早くとれるということです。ギプスが早く外れるのです。

この治療は松井秀喜選手が左手首を骨折した際や、デビット・ベッカム選手が左足甲を骨折した際の復活を早めたことでも知られています。